>>456「ん……」 翌日の早朝、彩芽は昨日よりも早く起きる。まだ寝ている藤林を起こさないようにして少し離れたところにあるソファーに座る。 鞄につけたクマのキーホルダーを愛おしそうに眺めて服を脱ぐ。この間体につけられた傷は少しずつ治ってきたが眉を寄せた。「結城はこの体、嫌……かな……んっ」 不安そうに言葉をこぼして時臣を想像し、自分で胸をもみ始める。