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>>20
　大和の言葉に教室の生徒たちが笑うなか雪は微笑みながら内心、厄介な人が現れたなと考えていた。
　雪は一度自分から遠ざけるべきだろうと思い再び口を開く。
「先生、新しく着任なされたので校舎にもなれていないでしょうし、今日の日直二人に学校や部活の案内をさせますね」
「えっ、神崎先生の案内を？」
「やった！」
「えー、ずるーい」
　生徒会長がいるなら会長が率先してやるようなことである。しかし日直の女子二人は大和と一緒に見て回れるのが嬉しいのか笑顔で前のめりに受け入れていた。他の女子たちはブーイングを上げていて。