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>>28
「あ、急がなくても構わないのですが……」
　雪は少し驚きながらも学校を案内する。教室や施設から案内し、部活動なども紹介していく。
　そのまま体育館を案内し、校舎から少し離れたところにある第2グラウンドを案内する。
「グラウンドは2つあるんですが、こっちのグラウンドは魔法演習のために使われます。大規模な魔法を練習する場合はここでお願いしますね」
　紹介していると、遠くで練習していた生徒の魔法制御ミスで鋭利な氷塊が雪の方に飛んできた。
「会長危ない！」
「えっ」
　物理的な攻撃防御の魔法を持たない雪は何もできず慌てて防護体制を取る。