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>>88
構いませんよ！始めますねー。

　朝の学校で、マルテとリカルドは教室でそれぞれの時間を過ごしていた。二人とも性格的な問題が、あまり近づくクラスメートはいない。
「………」
　マルテは自分の席で教材を眺めており、リカルドはスマホをいじっていた。

>>89
「っ……下賤な人」
『あの男を捕縛するぞ』
　雪が嫌そうな顔をして半歩下がるのを見て、そばで隠れていた十人の護衛は雪が指示していないのにも関わらず魔法を発動させる。
　護衛の一人が大和に、体を動かせなくなる石化魔法をかけ、もう一人が強奪魔法で大和の酸素と血液を奪おうとする。他の護衛たちの魔法で氷の柱や炎や電撃、ナイフが大和に向かって放たれる。
「えっ、待って！」
　雪は隠れていた護衛が動き出して驚き、物理以外は無効化されることを伝えていなかったと焦燥する。