>>7奏弥「…………こんにちは」 背後から聞こえた声に振り返れば、ほんの少しだけ思い出すように黙ってから挨拶を返す。兄の友達だと、そう思い出すまでに時間はかからなかった。 こんなところで会うなんてついてない。待ち人が来る前に切り上げようと、そう思ったものの、告げられた名前にピタリと固まって。「………最悪」