将軍様「え? そうね……隆臣が望むことなら何だってしてあげるわ」 問われてイリアは少し驚くが、サッと答える。 親を経由してではあるが金は余るほど持っている。金に物を言わせれば、彼女自身ができないことであろうと人を雇ったり予約の席などを奪取することもできてしまう。「私にできないことなんてないんだから」 そもそも先出の我がままが叶えられるとは思っていないので、特に何も考えずに笑って流した。