15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

将軍様
「すまないなイリア。九條家と話した結果、お前を生贄として政府に売り渡すことになった。奴隷とはいえ、一年だ。そう長くはない。私達のために我慢できるな？」
　イリアが問い詰めるが両親共に淡々と答えていた。
「なっ……ふ、ふざけないでよ！　なんで私が下民の奴隷なんかにっ」
　親の言葉を聞いてイリアは反発するが、父親も母親も現状を変えるつもりはない。
　テレビでは続けてイリアへの処遇について言及していた。
『生贄は「全人類の奴隷」となり人権を剥奪されます。今後一年は人間として扱う必要はありません。誘拐や暴行、強姦など、ご自由に行ってください。生贄に手を出した者には賞金を、一ヶ月に一度も生贄に手を出さなければ違法とし刑を下します。生贄の交代は本日の0時00分になります』
　アナウンサーが伝え終えると、コメンテーターが好き勝手に話していく。
『生贄暴行への妨害や生贄の護衛は違法となってはいませんが、生贄の命を守る以外は無意味なので無駄ですね』
『いやー、今回の子はイギリス人ですか。胸は小さいですが可愛らしいですねー。処女でしょうかね？　輪 姦されて泣くのを見てみたいですね』
「なっ……！　ぜ、絶対にコイツらの思い通りになんかなってやらないんだから！」
　イリアはそれを聞いて顔を真っ赤にし、テレビに向かって吐き捨てて自室にこもっていった。