「んー、なにー?」部員に呼ばれ行ってしまう彼に無理はすんなよ、と言ってあげたいとは思うが頼られてんだな、と誇らしくなり。一人、静かに気付かれぬよう体育館を出て自販機へ行き、水を買い戻って来ると水分補給に一口飲めば、ペットボトル片手に壁へ体を凭れ預けさせ、手の空いている部員が寄って来ると話し掛けられ、表面上柔かに首を傾げ、此方は此方で会話して。