「おはようございます…」微笑み抱きしめられると、恋人との朝について嬉しさと僅かな羞恥に頬を薄紅に染めてしまう。彼の温もりにこちらも抱き返しながら、昨夜の事を思い出す。彼は、気にしていないのだろうか。温かなぬくもりも、優しい声にも昨夜の色は見えない気がして、それならばそれで助かるような残念なような複雑な気持ちになりながら彼の背を撫でた。