嫌そうな表情を滲ませ、ラブホテルに入る。なぜ今さら連絡など寄越してきたのか。つまらない女は嫌だというのなら、さっさと忘れてくれれば済んだというのに。カウンターを通り、105号室の扉の前に立つ。『今着いたわ。扉の前にいるのだけど?』と、メールを送ると重い溜め息をついた。