冷蔵庫からお礼用のティラミスを取り出し、お裾分け用のシンプルな紙袋に入れる。「居なかったら、別の時間に行けば良いよね」玄関でサンダルを履くと部屋を出て、鍵を一応閉めてから隣人の部屋のインターホンを鳴らした。