時計の針が刻む秒針の音と、彼の打つパソコンの音が静かに流れ、読書への集中力が増していく。ミステリー小説の世界に触れ、第一第二の被害者が出てきた辺りで深く深呼吸をして瞳を伏せた。「…ん?」そして再び瞳を開くと彼の視線を感じ、彼の方をちらりと見る。