彼の言葉に姿勢良く閉じ合わせていた脚を僅かに擦り、室温を思う。彼の言う通り暖房はついて居なかったが、肌寒いという程でもない。「いえ、大丈夫ですよ。神崎さんは優しいですね」気にかけてくれる彼は優しいなと思い、つい言葉にしてしまう。