>>240「ええ、今日は少し体調が芳しくなくて」請求書を確認すると予め用意しておいた領収書にサインをして、代金と新たな伝票書を商人に渡した。「ああ、でしたら私は早々に街に戻りますので。あまり無理をなさらず、体調に気をお使い下さいませ」商人は代金と領収書。伝票書を受け取ると席を立ち、会釈して応接室の扉へと向かう。ディートリヒが玄関まで送れば、そのまま屋敷を後にするだろう。