>>40ディートリヒのエスコートに頷き、彼の手に手を重ね馬車から降りる。「さあ、どうぞ。それとこれを貴方に。無くさないようにね」鍵束を革鞄から取り出すと玄関扉の鍵を開ける。扉を開けばそれなりの広さの玄関ホールが、背後では御者が深々と頭を下げてから馬車を走らせ立ち去って行った。鍵束から屋敷の扉の鍵を数本取り出し、ディートリヒに手渡す。