>>92「悲願?そういえばオークションの時も昨夜の馬車でも思ったけれど、貴方、育ちが良さそうよね。その辺に何か理由でもあったのかしら?」彼の言葉に短銃を玩ぶのをやめ、頬杖をつきながら彼を上目遣いで覗きこむ。「貴方の悲願が何かは分からないし協力出来るかも断言出来ないけど、興味はあるわ」執務の休憩にはちょうど良いと微笑み、彼の出方を窺う。