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「貴方、アルマイト侯爵家の…。あの話は確かに私の下にも届いていたわ。少しばかり疑わしいとは思っていたけど、ごめんなさいね。私も私の領を守る事であまり深く調べなかったのよ」
アルマイト侯爵家の名も他国と内通したらしく取り潰しにあった事も噂話では耳にしていたが、侯爵の獄中死や侯爵家の者達のその後までは知らずにおり、まずはその事を謝罪した。
「アルマイト侯爵家を貶めた者とその工作、現在の居住に証拠。それらを調べ、アルマイト侯爵家の復興するのは少し、時間が掛かるでしょう。けれど、貴方のお母様と妹様を探して救い、この領地で良ければ衣食住を用意する事はもう少し早く解決出来ると思うわ」
国の杜撰な侯爵家のお取り潰しには憤りを感じるが、ロシャの出来る範囲では彼と家族を救おうと口にした。