「ああ、間違いが無くて良かった。おいで」襖を開け現れたのは、確かに先程見た青年で間違いなく思えた。これで店主の呼んだ者が別の男娼では、再び店主に声を掛けねばならなくなる。その上間違えて呼んだなど、その者に失礼になるだろう。柔らかな笑みを浮かべる青年に隣に座るよう促す。