頭を撫でられると、幼女が花が咲いたような笑顔で新城を見上げた。「そうかもしれませんね。今まで他の殿方も小桜をなつかせようと、金平糖なり飴なり与えようとしていましたけど、この子いつも逃げてしまって」冷菓を口にしつつ、時折小桜の口元を小さな手拭いで拭く。十数分もすると冷菓も食べ終え、小桜は眠そうにうとうとしていた。