「ああ、今店の者を呼びますので」布団に眠る小桜と彼の様子を優しく見守り、廊下に続く障子を開け、一階の店の者を呼ぶ。「起こさぬよう、部屋に運んであげて。もし目覚めた時不安にならぬよう、時間のあるものが時折様子をお願いね」店の男性の者が二人程部屋に来ると、薄い掛け布団事幼女を抱き上げ、軽く会釈をして小桜を連れ部屋を出ていく。「あの子は、この店で一番幼いからか、店の者も店主様もそれ可愛がっているんですよ」部屋の障子を閉めると、布団を畳み告げる。