大人なりきり掲示板
- Re: 花籠に落ちる夢(将軍様と一対一) ( No.14 )
- 日時: 2022/04/10 20:02
- 名前: 白楼雪 (ID: ZaRDEJta)
「椿姐様。お客様がお待ちです。お初のお客様です」
幼女である禿の小桜が、椿の部屋前の廊下で声を掛けてきた。
年端もいかないながら、可愛らしく木漏れ日のような微笑みを浮かべる小桜を、椿はとても可愛がっていた。
「ありがとう。今行くわ。小桜、貴女はもうおやすみなさい」
静かに立ち上がると部屋の鏡で自身の容姿を確認して、燕尾服の男性が待つ部屋へと向かう。
小桜はそそと言われた通り下がった。
案内した部屋にて
「こちらで暫くお待ちください。まもなく椿が参りますので」
部屋の障子を開き、店の者が頭を下げる。
部屋には小さな窓がありそこから夜の月明かりが見え、部屋の作りは六畳といったところか。
部屋の中央には木製の角卓袱台が一つと、座椅子が一つ。
その隣に座布団が一つあるところを見ると、座布団は花魁の為に用意されているのだろう。
卓袱台には既に日本の入った硝子徳利と硝子御猪口が一つあり、つまみとして旬の焼き魚と煮物が小鉢に盛られていた。
PR