「耳元で囁くのは、困ります」彼の囁きと吐息が耳に触れると、椿の心音は乱れ頬は羞恥で朱になってしまう。「私、新城様の事を思い出す度に、他の殿方様と伽をする興が薄れたのですよ?だから他の殿方様とは酌だけをしていたのですから」羞恥で声を震わせ、拗ねるように瞳を伏せる。