「あの…奥の間に行きませんか?」着物の帯が解け、着物が肩を滑ると羞恥の声で奥の布団を敷かれた部屋へと誘う声を呟く。酒の席であるこの部屋は、先程小桜を寝かす為に運ばれた布団がそのまま放置こそされているが、奥の間と比べると灯籠の数が多いせいか少しばかり部屋が明るい。あまり素肌を見られるのは恥ずかしいと思いの誘いだった。