「ええ、貴方様の精は今宵私だけが戴きますわ」笑う彼を布団に押し倒して、彼の上に乗り士郎の頬を撫でる。目の前の下品な彼を求めるなど本音を言えば御断り願いたいものだが、この殿方の毒牙が小桜に触れさせない為ならば仕方ない。精々朝日が昇るまで魅了して喰い尽くしてやろうという思いを心の内に、妖艶に微笑んだ。