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Re: 花籠に落ちる夢(将軍様と一対一) ( No.40 )
日時: 2022/04/12 01:27
名前: 白楼雪 (ID: ZaRDEJta)


「どろっぷ…ありがとうございます。後でいただきますね」
彼の呟きと、手に乗せられた僅かに違和感のある重さの飴の包まれた紙。
言葉の意図から金銭の事と察したが、ここで断るのも野暮というものだ。
「私も甘味は好きです。そうですね…近々店の者に外出の許可を貰おうと思うのですが、遊廓の中に貴方様の贔屓な甘味処はありますか?」
店の外に出るには幾つか仕来たりがある。
まず、遊女や花魁、男娼は、客に身請けをされなければ、遊廓の外の世界に生きて出る事も叶わない。
それと、遊廓内の身売りの店以外も当然在りはするが、遊女や花魁、男娼が店の外に外出する際は店に安くはない金銭を渡さなくてはならず、夕刻までには店に帰らねばならなかった。
それを踏まえて、椿はこの包み紙の物と必要ならば手元の金銭を足して、隣に座る殿方に日中の散策の誘いをしていた。