「ええ、そうよ。私がもし、今目に見えぬ病に既に掛かっていたら、貴方達の身体ももう病に侵されているかもしれないわね」病の初期等、目には早々見えぬものだ。椿自身気はつけているつもりだが、不運というのは往々にしてあるものだ。納屋の木箱に寄りかかり妖艶に微笑んだ。