自室にて、椿は眠る小桜の髪を撫で、溜め息を溢していた。彼は、幸せになってくれるだろうか。せめてもの思いとして、恋慕を懐く彼の幸福を椿は願っていた。いやぁ、何かうちの椿が求愛してしまい申し訳ありません。何か、自然となってしまいまして。見合いは見合い最中に立ち去る。見合いブッチ。最後まで見合いする。の中で、新城様と将軍様のお心のままにお選び戴けると幸いです。うちの椿も、思いのままに動いてしまいましたので、それが良いかと。