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Re: 花籠に落ちる夢(将軍様と一対一) ( No.486 )
日時: 2022/06/05 16:35
名前: 白楼雪 (ID: ZaRDEJta)


「は?え、いえ金銭は充分な額ですが、当人同士のお話はお済みですか?金銭も当人同士の同意も済んでいるのなら、私共は構いませんが…」
店主は見せられた札束に驚き、だが花魁や禿を身請けするのなら話を通すのが通りと悩む。
「部屋に椿と小桜を呼びなさい。新城様もお願い致します」
ざわつく店の者達に指示を飛ばし、客室の用意と椿と小桜を客室に着かせるよう伝える。

~二階椿の自室にて~

「失礼します。椿姐さん、小桜。共に客室急ぎ御越しください。新城様がお待ちです」
店の者が障子越しに告げると、椿は複雑な表情を、小桜は花が綻ぶ微笑みを浮かべた。
「姐様!新城様が!早く参りましょう」
そう喜ぶ小桜の手に、悩み椿が告げる。
「小桜、新城様は見合いをなさったのですよ。伴侶のある方になったかもしれないのです」
そう告げると小桜は少しむっとした表情で椿に問う。
「見合いをなさったら、遊廓に来てはならないのですか?伴侶というのは一度の見合いで決まるものなのですか?小桜には分かりませぬが、姐様と新城様はまだ話すべき事があると思います」
そう小桜が告げると、仕方なく椿は促されるままに仕度を始めた。