小桜が部屋を去り、新城と二人になると、椿は困惑の表情を変えずに何から聞こうか迷う。「二人も、身請けをするのは決して安くなかったでしょうに。お見合いのお相手様も、気を害されたのではありませんか?」悩んだ末に、感情を抑え無茶をした彼に告げる。