「ご主人様は不思議な方です」最悪な処罰も覚悟の上問うた結果罰はなかった事に驚き、髪を撫でる彼を上目遣いで不思議そうに見上げる。あのオークションは、決して綺麗な世界のものではない。現にホールに立たされた際は鞭を打たれ、鷹司と対面した時に確認をされた際も恐怖を感じたものだ。けれど今目の前にいる彼は優しく見え、それが不思議に感じていた。