「あら?嫌なら降参してくれても良いのよ?」そう菖蒲が告げると、白蓮は悩んだ様子を見せる。菖蒲に良いようにされる事は、どうでも良い。知らない物事を与えられる恐怖も些細なものだ。「分かりました。降参します。なので離してください」だが、初めての経験は貴重なものだ。主に捧げたいと思い、白蓮は早々と降参した。「つまらないわ。どう致します?ご主人様」菖蒲は玩具を傍らに置き、主の指示を待つ。