>>35相手に小さく会釈を返して見送り、少し当たりの様子を伺う。遅い時間なので、流石に人通りはまばらだが、怪しい人影はない。きっと相手も見失ったのだろうと思い、自宅へと向かう。「…殺人鬼…ねぇ」物語の中の話だったら興味深いのだけど、現実となれば話は別だ。そう思って小さく息をついた。