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「そうかそうか、ある程度だとしても覚えてくれているのは嬉しいな。さて、そろそろ中に入るか、お前の部屋にも案内しなければならんからな」

苦笑いをしながらも答えられると人間なのだからある程度覚えているだけでも上出来だろうと考え乍もそれでも覚えてくれている事が嬉しく、そう述べて。これからは共に過ごす相手の部屋にも案内する必要もある為そろそろ中に入るかと、長い髪を揺らし乍も踵を返すと歩みを進めて。