>>12>グレア様屋根の下にて灰色の空を見上げている青年は、雨に降られたのだろう。髪も衣服も濡れて寒そうに見えた。彼の手元に傘は無し。このまま声を掛けても良いのだが、不審者に思われては堪らない。仕方なくコンビニに入ると、店内の傘売場を見る。「売り切れか。そうだよな」傘は諦め、タオルとホットカフェオレと温かいお茶を買い、再び店を出た。