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>>17
>グレア様

「一応言っておくが、不審者でも軟派でもない。ただ、女性が服が透けるほど濡れているのを無視できない性分なだけだ」
青年、もとい女性と勘違いしたままビニール袋から温かなお茶を取り出すと、軽く蓋を捻り緩めてから青年に渡す。
問題は笹崎の持つ傘はビニール傘一つだけという事だった。
このまま近くの傘がありそうな店まで送る事は吝かではないが、送り狼と誤解されないだろうかと思案していた。

>>18
>愛様

>笹崎
コンビニ前に歩を進めると、雨に濡れた華奢な青年に気づいた。
(傘がないのか?あれでは風邪でもひきそうだな)
通りすがるようにコンビニの店内に入ると、先ず傘売場を見る。
「売り切れか。タオルは…これだけか」
傘を諦めタオルのある棚を見ると、運悪くハンドタオルはなく、バスタオルが一組だけだった。
仕方なく溜め息を吐き、バスタオルとホットカフェオレを二つ書い、店内を出る。

>林原
片手に大きな買い物袋を一つ持ち寒さに身震いをしていると、コンビニに近寄る男性の若者二人組がこちらをにやついた目で見ながら近寄ろうとしてくる。
その事に気づかず呆けていると、一人の男性に声を掛けられた。
「え?」
男性の声に反応してそちらを見ると、若者二人は舌打ちをしてコンビニの店内に入っていく。