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>>21
>愛様

>笹崎
「そこの君、大丈夫か」
ビニール袋を手に、店の屋根の下にいる青年に声を掛ける。
どこかで見たような容姿だったが、それ以前の問題に気づく。
一声掛けたは良いが、目付きの悪さ故に笹崎は初対面の印象を怖がられる事も多い。
その為二言目に詰まり、一先ずビニール袋から雨雫を拭うには少し大きいバスタオルを取り出していく。

>林原
「え、ありがとうございます?」
反射的にビニール袋を受け取ると、中にはタオルと温かなコーヒーが入っていた。
「あの、お代をお支払いしますね。えっと…くしゅん!」
受け取ってしまった以上代金を先ず払おうと思い、急ぎ鞄から財布を取ろうとする。
だが鞄に触れた瞬間、くしゃみをしてしまい羞恥からか変な間が数秒出来てしまう。