>>42「あ、有難う、御座います」不意に肩に掛けられた上着に驚くも少しは体温も紛れる為ホッとするとお礼を述べ、相手の部屋番号を覚える様に、声には出さないが胸中で繰り返し呟いて。3階のフロアで開かれたエレベーターの扉を眺め、あと2階の辛抱……、と思い乍、無意識の内に肩に掛かっている上着をキュッと軽く掴んでいて