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>>50
>愛様

>笹崎
青年が傘に入ると、歩調を緩め歩道を歩き始める。
「この先は、どっちだ?」
時折青年がこれ以上濡れないよう傘の位置と青年の様子を見守り、十字路に差し掛かると青年に話掛ける。
笹崎の住むマンションはこの角を右側に曲がってすぐなのだが、もし青年の住居が別の道に続いているのなら適当な言葉を告げそのまま住居まで送る算段でいた。

>林原
彼の言葉に内心安堵をして、更に歩を進めていく。
「あ、あのマンションです」
緩やかに歩いていると背の高いマンションが見え、視線を向ける。