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凪沙「この角を右に曲がってすぐのところです。」

少し考え事をしていたが、笹崎の問いかけに右側を指しながら笑顔でそう答えて。
持っていた鞄をぎゅっと抱えながらふと気になったのかちらりと笹崎を見ながら「お仕事帰りですか？」と尋ねて。

一「・・・ああ、そうなんですか。」

歩きながら彼女と同じ方へと視線を向けると、自分と同じマンションだと言うことが分かり、表情は変わらないものの驚きつつその方へと向かい歩いていて。
先ほど彼女が少し心配そうにしていたのを思い出し、「・・・俺のマンションもここです。」と伝えて。