>>99 【 蒼 】#リン
そう云うシステムだから・・・。
(まるで舞い落ちるかの如く、落ち込むよう或いは恐れ慄くよう培養槽の底へ沈み座り込んでしまう姿に、そっと目線を逸らし一筋の光が差し込む仄かに照らされた埃っぽい空間を全視界へ映す。『あなたはなにがしたいの』。口を衝いて出た、と云った表現が近いか、相手による其の言葉で自問する。己が如何と云うより、管理人の役職を与えられただけで。リンと云う名前を付けられてあるも、自身が本当は誰なのかも分からない節があるのに。認識弄りも一度喪った生体を存在させる行為も其の高度技術は外界で今となっては法律が機能しているのか曖昧となっているかもしれないが、禁忌とされ違法で非合法だと云う事は解っているが組織の取り締まり役でも無ければ責任者でも無く、施設上と云う他ない。其れに、秘密裏な個人的で被検体には生き残りとして外界へ出ても生きていけるようになって貰えなければ。其れ迄は何としても逃してはならない、と云うより逃せない。問題ないと告げたにも拘らず、交渉に異議を唱え真意を伝えてくる彼女に、腕組みをし顎へ片手を添える仕草で考え込む素振り見せ、気を改め言葉を訂正し。思わぬ申し出に物申すとは思わなかったが想像し、知らぬが仏だが食事すると云うのに目前でそうされたら、其れはもう、気分が悪い、最悪だ。イメージ印象でげんなりと気力的にも身体的見た目にもげっそりするだろう。再び操作盤に手を乗せ、ガラスを開閉させていく準備をする。----『認証システム作動完了。システムオールグリーン、開閉を許可します』----と云う機械音声が流れ、彼女を包む培養液は散り視界が晴れ、ガラスは開閉していき。無事に一時的だが彼女の身柄は解放され、培養槽からお望みの出て来るよう声を掛けて。)
……其れもそうだな。良いよ、少しだけなら出して遣ろう。__さぁ、出て来ると良い。
>>100 【 サキ 】#ヴァロ
気に入った?
(彼が髪に触れ、口元緩め笑みを浮かべては口にする言葉に、思わず頬が緩む。彼の嬉しそうな顔、喜ぶ顔や姿を見るのは単に気分が良い。ぽんぽん、と頭を撫で湯上りし着替えに取り掛かる。其れから配慮するよう声を掛けて。)
じゃあ俺は出るね。_逆上せないように気を付けるんだよ。