>>113 【 蒼 】＃リン
（雫となった涙が其の頬を伝う様に、揺らぎ迄はしないも瞠る。意外に脆いのかな。泣き腫らしたような目元で、ふにゃりと弧を描き微笑み掛けられ、静かに凪いだ目付きでふっと薄っすら笑み、緩んだのか緩ませたかな目元を見せ。素直に口にされた言葉を、心外だな、とばかりに返す。そんな分からず屋では無い、寄り添えれはする。其の点、感情共感ではヒスイのが酷いだろう。まぁアレもなりたくてなった訳では無いに。立ち上がろうとするも再び座り込んでしまう姿に、素っ気ない言葉であるが邪険ではなく、仕様がないなぁ、のように手を差し伸ばして。）
そう思うのは勝手だけど、私はそんな非道に見えるのかい？…やれやれ、如何やら思ったより手が掛かるようだね。手を貸そう。
>>114 【 サキ 】＃ヴァロ
いえいえー、遠慮なく食べちゃってよ。
（アイスを受け取りお礼を述べる彼に、ニコッと笑みを向け。彼が口に運ぶのを見届け、己も口付けるとエディブルフラワーの花びらの蜜で仄かな甘みが口に広がり、逆上せて火照っていない身体には、些か頭がキーンとするが、シャクシャク、味わって。）
俺には冷た過ぎるけど、美味しいね。
【 クオン 】＃ベール
……元気だね。
（彼に返された屈託のない挨拶で、ほんの僅かな笑みが浮かぶ。其れに気が付けば自身の表情を隠すよう座ったまま背筋を丸め、顔を膝の中に閉じ込め。再度上げた顔は元通りの眠たげな表情で、片手は緩慢に白衣のポケットへ。よれよれの小さなメモ帳を取り出し、胸元に差していたペンで何事かを書きつける。覗き込んだなら、少し乱雑な『経過良好、目立つ不調なし』の文言が目に入るだろう。「……そういえば、君は、何も聞かないの？そんなもんなのかな」書き終えれば僅かに傾げた頸を元に戻して、独り言のようにそんな質問を。被検体と呼ばれた事にも、彼は疑問を抱いた様子を見せない。怪訝そうにするも、何か尋いてくるかと窺って。）
