>>28 【 サキ 】＃ヴァロ
ホント、怒られるのは嫌になるんだよね。
（俺の言った通り、彼は言われた通りちゃんと戻る様の姿を視界に捉えつつ同調同意し。開ける時とは違い、異なる方法で今度は操作盤を操作しながらガラスを閉め、隠蔽工作・証拠隠滅に閉じ込めていく。去り際に投げキッスすれば、手をひらひらと振り。此の場を後にし、バトンタッチして。）
一旦、じゃあね。
−−−
＃リーフォ
（交代で被検体の待ち構えて居る培養槽がある部屋へ足早に赴く。実際に見ると息を呑むように美しいとヴァロが言うから、何れ程のものだろうかと期待に胸を膨らませ。ていたが、顔を隠されているので少し落胆しつつも堅苦しい見た目の割には、口を開けば雰囲気の印象が柔らかくなり。リーフォは培養槽の前に出て来る。手元に抱き締め抱えている花束は彼《ヴァロ》から貰ったのだろうか、視認認識し。寂しがっていた彼に、早く逢いたかったと云う言葉は嬉しいものだろうか。して、問い掛ける事はあるか問うて。）
嗚呼、早く逢いたかったぞ、被検体。俺に訊きたいことはあるか？なんでもいいんだぞ。
>>29 【 蒼 】＃リン
安心し給え、此れは夢じゃないよ。
（培養槽の前に現れ出て来る姿は夜色の髪と目を持ち、まるで騒めきと云うものが無い。静謐さだけを湛えたような姿とでも云うべきか。存外、夢じゃないのならや名乗る姿に然程取り乱す事なく様子の冷静な反応が返ってくる。洗いざらい聞きたいところ、との言葉に苦笑を浮かべながらも首元に提げた、ドッグタグのようなネームプレートを指し示す。人差し指と親指で摘ままれたプレートは小さな長方形、名刺代わりのような代物。彼女にも認識可能な言語で綴られた其れは銀色の鈍い光を放ち、頼りない蛍光灯の光に反射してチラリと輝いた。そんな僅かな光に照らされる自身の顔は、悪戯気な青年のようにも映るかもしれない。管理人と名乗るには少々歳が足りないようにも見受けられる表情と…其の嘘臭さがさてどんな印象を与えるか、そんな反応すらも観察の範疇のうちで。同時に並べた説明不足は早々に切り上げ、操作盤に指を乗せる。同時に映し出されたのは培養槽のガラスの中央、揺らめく青のホログラムは『蒼(アオイ)』の文字と彼女自身が眠る姿を象り。触れても質感を持たない其れを人差し指で示しながら、半ば事務的な口調で質問を投げ掛けて。）
ああ、説明すべきだったね、すまない。……私はリン。此の場所の管理人だ。えぇ勿論、名が蒼だなんて事は此処、≪エルドラド≫に所属する者は情報共有してるから皆(みな)知っているさ。
さて、一先ずは此方から尋ねよう。君はどの程度、自分のことを覚えているのかな？…ああ、答えられなくても結構。此れは尋問ではなく質問だからね。
獲得情報：≪エルドラド≫
≪エルドラド≫１：この場所のこと。管理人はリン。組織らしく幾人かは居り、被検体の名が知られている。
