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>>55 【　サキ　】＃ヴァロ

血の匂い…ふふ、そっか。
其処に座って、菓子を用意し飲み物も淹れよう。
（アンバーやムスクと云った香りの成分は毒性は無いも要注意であるが、彼の鼻は慣れた様子で今のところ問題なさそうだ。彼が口にした血の匂い、とは過去記憶によるものか。特段追及する事もなく比べたらまだ良い、と言われた事に対し嫌がられてはなさそうだと笑みを零し。見渡している姿にソファーへ視線で示しながら座らせる指示をし、彼の腰を落ち着かせようと。自身は併設されたキッチンへ行き、小型冷蔵庫から作り置きしていたエディブルフラワーのステンドグラスクッキーや二層ゼリー、飲み物にエディブルフラワーを浮かしたフラワーフルーツティーを淹れて用意し、もてなそうとする。出ずれを取っても、ふんだんにエディブルフラワーを取り入れた、見た目と香りを同時に楽しむ、見た目華やかな其れらを彼の前に出して。）
さぁ召し上がれ、口に合うと良いんだけど。