15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>>89

(ひらひらと培養槽の底に落ちて座り込む。それが本当で相手が認識すら弄れるのだとしたらだいぶ恐ろしい。「あなたはなにがしたいの……？」と、言葉が溢れ落ちる。自分が何を口走ったのか理解すると、そっと目を伏せる。けどならば、なんのために培養液を認識させるのだろう。同時に私に認識だと伝えた意味は？気を逸らすために無理にでも思考する。
酸素濃度は問題ないと告げる彼にうまく伝わっただろうか。あんまり伝わっていない気がすると思いながら、へにゃりと笑う。世界を意味で色付かせるようなそんな役目は当分背負うつもりもない。肩口がまだ寒いから)
……仮に空気と同じ組成でも違うわ。
同じ水だからって、トイレの手洗器で米を研がれたら食欲なくならない？