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>>35　ノア・ウィリス

カムパネルラの内、誰がお気に入りかって言うなら皆お気に入りなんだけど…金色のジョバンニ、君も俺のお気に入りだよ。ふふ、そっか。
（時折顔を合わせる他のカムパネルラは一癖も二癖も有る。が、それが飽きっぽいこのカムパネルラにとって愉しくて仕方がないらしい。お気に入りと言うのなら星空の元こうして話が出来る目の前のジョバンニだって特別だ。淡く頬を染め拗ねた表情と向き合って悪戯に笑い。次はもっと紳士らしく振る舞うらしい、そんな彼の意気込みを意志表明に微笑ましい者を見るようついくすくすと笑って肩を揺らし。楽しそうに笑いながら髪に触れる指が少しだけ擽ったくてジョバンニの手首を指先でトン、と触れ切りの良いところに制止を掛け。「　えらいなんて照れるなぁ。……でも、素敵なお兄さんにそう言われて悪い気はしない。……君に俺以外の仲良しな子が出来たら、その時は寂しい。いや、やっぱりなんでもないや。うん、社交性があると便利だよね。　」ストレートな褒め言葉は胸をじんわりと温める。嬉しさよりも先に照れ臭さと驚きが来ると先程までの余裕のある様子とは違い、照れ隠しにくすくすと笑って肩を揺らし頷いて。彼から貰った大切な言葉を頭の中でもう一度。独占欲が出ているのか頑張ろうとしている彼に、こんな事思っちゃダメだよね、と直ぐ思い直し切り替え彼の言葉へ同調して。）