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>>36 兎座

「ありがとう。……きっと皆がお気に入りと思える関係を結べたのも、カムパネルラ自身のそんな人柄のおかげだと思うぞ。
そういえば…その、他に何人いるんだ？
……あんまり多いと会うのに…心の準備とか必要そうで」
皆がお気に入りと言うカムパネルラが偉すぎて感動する。そこも君は魅力的なんだと、自分のことのように嬉しくなって相手に伝える。ふと、自分が彼らに挨拶する時を考えて心配になる。目の前のカムパネルラ以外の事を、カムパネルラと呼ぶのに抵抗があるらしく少し悩むが思いつかずに。
制止をかけられればハッとして。すまない、労うつもりだったんだが気付いたら癒されてた。と、恥ずかしそうに笑う
「まぁな。カムパネルラは自分が思っているよりもずっとすごいんだ。
……やっぱいい。大事な友人は既にいるんだ。社交性はまぁグループワークとか頑張るよ」
はじめてみる照れ隠しのような相手の態度と素敵なお兄さんという言葉に、嬉しさを滲ませてしまいながら努めて紳士らしく平静を装う。寂しいと口にしてそれでも同調してくれた友人の姿に、心がキュッと痛んで。
安心させるように笑いかける。