>>61 影宮 詩羽
んふふ、きらきらがジュエリーシュガーみたいで美味しそぉ〜。ねえねえ、おきて。起きてくれなきゃ食べちゃうぞお!うふ。ふふふ!はやくう。ねえねえジョバンニくん、まだお眠ちゃんなのぉ?はやく起きてくまちゃんとお喋りしてよぉ!起きてくれないなら味見だけ、……ちょこっとだけなら。ちょっとだけ、!いやいやでも……、……あっ。ふふっ。ぱっちりできれーなおめめ。美味しそお、( きらきらの星空に負けないほどキラキラとした砂糖菓子のような青年。まるでお人形のようにスタイルが良くて、華奢な体型に憧れている者なら一度は皆が惹かれてしまうようなそんな青年だと興味津々といったところ。嬉しそうで楽しそうにふわふわと甘ったるい顔で微笑みながら唄でもまったりと歌うようにひとりごと。夜空を駈ける静かな汽車が向かう先はいつも同じで飽き飽きしている。けれど今夜は、今夜だけは違うのだとクリスマスプレゼントを貰った幼い子のようにまだ目を覚まさない彼の事を起こしてしまおうかと悪戯心が目覚めてしまう。そこに悪意なんてものはほんの少しだけも存在せず、プレゼントの包装紙を開くように彼の眠を強制的に終了させようとしているのだ。まるで既に顔見知りの親しい仲かのように、整った顔を覗き込んで甘ったるい声で起こすように呼び掛け。楽しそうに無邪気な笑い声と悪戯心を音にしながら余す程の砂糖と蜂蜜に漬けた甘ったるい表情で指先を端正な顔へ伸ばして。ちょこっとだけなら食べてもいいかなぁ?怒っちゃうかも。う〜ん、でもとぉっても美味しそお!考える事は数秒の内にも沢山浮かび、少しの味見に天秤が傾くより前に触れるか、触れないか、その寸前で彼が目を覚ましたらしい。瞼が持ち上げられると落ち着いた声、何処か憂いを帯びている様な儚い雰囲気よりも変わった双眸が心を惹いて。両手の指先で口元を覆い音も立てずにふふふと吐息で微笑んで「 はじめまして、綺麗なジョバンニ。 」にこにこと人見知りの無い甘えた笑顔を浮かべつつ挨拶を送り。やましい自覚が無いからこそ驚くことなくふにゃあと嬉しそうな笑顔を見せて。甘え媚びるとろりとした微笑みを浮かべて長い髪をはらはらと揺らし幼い子供がするような動作でぺこ!と浅いお辞儀。顔を上げれば微睡む両目を蕩けた微笑みで向かい合い。「ねえねえ、ジョバンニくん。ジョバンニくんは何のジョバンニくんなの?」いつもジョバンニが乗車してくると何かに喩え、◯◯のジョバンニと呼称付けるのだが、オッドアイのダイヤ形を見つつも迷ったのか、呼び名を委ね。其れからふわふわ漂う喋り方で意図を得ない単語のような言葉をまったりと名乗り。初めての人にする説明では決してない雑過ぎる状況案内を口にしながら、綺麗で美味しそうな青年に興味を剥き出しにして ) わたしはくまちゃん。くまちゃんはねー、カムパネルラよう
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お越しくださりありがとう御座います!素敵なジョバンニとお話出来る機会を頂いてとても嬉しいです。大熊でお迎えに上がりましたが、相性に合わないなど有りましたら遠慮なくお伝え下さい。それではどうぞ宜しくお願い致します!