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>>12

すまないが。これでも家が厳しくてね。その茶番は乗ってやれないんだ、奥様。
へぇ、ひぇ……趣味なのかよ、朝ラン…うん。筋トレ大変だもんな。すごいじゃないか。何が目的だ。
(…体育祭か？体育祭に来る女子か？？筋肉ってモテそうだもんな、と続ける。今はすっかり毒されて後輩の感情で遊んでいるが、本当は、共学だったなら、女子と淡く正しい、そんな恋をしたかった。
ごしごしと目元を擦れば。跪くなら拭いてやるよ、と同学年相手に珍しく(非常に生意気だが)世話をやこうとして)
あらやだ、やるじゃない。なめてたわ。
……でも、いい。俺も鍛える。優吾がこの後筋トレをする予定だったなら、だけどな。
(さっきまで紳士然と断っていた口調にのって、腰に手を当てて口元に手を添える。
付き合ってくれるという相手に、また運動になってしまうからと念のため確認しようとして)
ん、大丈夫。割れてても大したものは入ってないからな。……ありがとう。問題なさそうだ。
(すまない、と軽く断りを入れてスマホを拾う。画面を撫でるが大丈夫そうだ。電源も問題ない。大したものはないと口にしていたが、確認すれば安心して微笑む)