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>>22 凪様

あぁ…嬉しいさ。お兄さんに会う為には必要な事だったのか。意味があったのなら、其れこそこの上なく良い事だ。そんな明確に認められるような言葉を掛けられるとは思わなかったな。こんな道中で良い出会いが果たせた気がする。
（酷い扱いをされて来てはいるが、手に負えなくなるような、うんざりする程の貢物などはされた事がない。今では遊び相手から寄って来たりする事はあるが、幼少の頃は大切な妹を護り抜く為、酷い扱いをしてくる相手へ向け其れこそしたくもない機嫌窺いをしては気に入られよう、妹に被害がいかないよう、と媚を売りご機嫌取りをして、自身の出来る事はしてきた。だから喜ばすような事は得意になり。そんな昔の記憶へ浸る。束の間、無闇に同情の言葉を並べる事はなく明確に俺自身を認め肯定するような言葉を述べられ、更に明るく笑みを深め。あわよくば、彼にとっても良い出会いだったのなら、嬉しい。）