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Re: その血は華となり【指名制/3L】 ( No.31 )
日時: 2023/08/27 00:12
名前: 梵 (ID: X4sjHulf)


>>30 凪様

(遇らわれても尚、「そんなつれない事言わないで。」「ちょっと素っ気ないとこも可愛いじゃん。」と懲りずに男達は凪へ絡んで。梵が喧騒に誘われるように歩いていけば、何やら小さな集団が揉めているのが目に入る。普段であればいつものことかと気に留めることはないのだが、不思議と心が引き留められる。 近づいて耳をそば立てれば、なんて事はないよくあるナンパなのだが。見知った顔が2つもあったからだろうか。自棄に気になってしまったのは。視線が縫い止められたのは、見覚えのある男性の背後。これまた見知ったらしくもなく長く付き合っていた遊び相手だった。凪を囲んでいる男等と大して変わらない、寧ろもう一段階派手さが増したような梵がするりと潜み込めば軽薄な声で「最近遊んでくれないと思ってたら、綺麗なお兄さんにちょっかいかけてるなんて。随分と落魄れたもんだ…ねぇ、おにーさん?てか、その子どうみてもこっちのヒトじゃないでしょ」 妬けちゃうなぁと冗談交じりににへらと笑みを浮かべれば、相手は一瞬の驚きの後、疲れたような顔をする。 面倒な奴に捕まったと呟いていたのは聞こえなかったことにしよう。 どうやら残り2人は噂で一方的に自分のことを知っていたらしい。梵の纏っている雰囲気が常人のそれとは違うような感じがするのは外見だけでは無さそう。これが噂の…とか、確かにぶっ飛んでそうな匂いがする…などと好き勝手言ってくれる。 それら全てを聞き流しつつどさくさに紛れて相手の肩に腕を乗せれば、溜息一つと共に払われてしまった。 もう遊んでくれる気はないらしい。気安げな遣り取りを交わす様子は、知り合いだという事を証明していた。「あぁ、おにーさんごめんね?こいつらよっぽど遊び相手居なくて飢えてたみたい。ここじゃあ、こんなのがいっぱいいるから1人じゃ危ないよ?」誰か付き添いはいないのかとぐるりと見回したが、それらしき影は見当たらない。 どうしたものかと目の前の一度会った事ある彼を見詰めて考えを巡らせ。どうすれば自然に彼を逃すことが出来るか、真面目に考えていたところで、ふとある事に気づく。 元々付き合いのある男は置いておいて、他の2人も自分のことをやばい奴だと認識しているようだし、そのまま連れ去ってもある意味自然なのではなかろうかと。 いや、然し、その場合は彼と連携が取れないどころか、余計に怖がらせてしまう可能性がある。 皆が愉むことを第一としている自分にとっては、その最悪は許し難く、避けたい。隣の男にちょっかいをかけつつ考えを纏めていき、其処から導き出した打開策は─。)